15年ぶりに帰還したMMORPG「創世記戦4」 1st CBT プレイレポートを紹介

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韓国の老舗デベロッパであるSOFTMAXは、開発中のMMORPG「創世記戦4」(The War of GenesisIV:Spiral Genesis)の韓国1次CBTを18日に終了したと発表した。

「創世記伝4」は、「創世記伝」シリーズの最新作で、大規模な製作費が投入されたMMORPGとなる作品だ。
「創世記伝」シリーズは、1995年にPCゲームとして発売されて以降、全6作をリリースしてきた。また、モバイル向けやコンシューマゲーム機向けなど、10種類以上のプラットフォームで発売されている。

「創世記戦外伝:西風の狂詩曲」は、日本ファルコムによるローカライズで日本でも発売されており、PlayStation 2用ソフト「西風の狂詩曲」の元になった作品だ。新作リリースから15年ぶりの作品となるため、聞きなれない人もいるかもしれないが、「マグナカルタ」などのRPGを発売しているSOFTMAXからリリースされた作品である。

今回は、3日間行われたMMORPG「創世記戦4」の1次CBTについて簡単に紹介してみることにする。

15年ぶりに帰還した「創世記伝4」最初のCBT

前作リリース後15年ぶりに初めての非公開テスト(CBT)となった最新作「創世記伝4」。去る16日から18日まで三日という短いテスト期間だったが、ゲームの主な特徴を知るには十分な期間だった。既存のシリーズでは、PC型パッケージのSRPGであり、「創世記伝4」は、時代の流れに合わせて、オンラインゲームのプラットフォームからMMORPGで誕生した。

SOFTMAX開発した同作は、時間の隙間に位置した 「エスカトス」と呼ばれる巣でクロノナッツ(施工探検家)になり、「創世記伝4」の世界の時空を行き来しながら冒険するストーリーだ。

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ゲームを初めて開始すると、イアン( 男性) とノエル( 女性)とよばる2人のパートナーキャラクターを選択することができる。パートナーキャラクターは言葉通り、ペアになり、プレイヤーをサポートする役割を担う。パートナーキャラクターを選択すると、プロローグが進行される。

プロローグは、プレイヤーのキャラクターであるアバターの背景ストーリーと操作法を身につけるテュートリアルを盛り込んでいる。急速な進行のため、スキップも可能であるが、巨大兵器の描くドラマを召喚して、戦闘を繰り広げる「降臨システム」のプレビューを経験することができ、ゲームを初めて接するユーザなら必ずしてほしい。

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プロローグを終えるか、スキップをすると、アバターを作成する画面に移る。アバターは性別、顔、目、ヘアスタイル、体型、声など身軽なカスタマイズを支援している。

アバターの作成を完了すれば、クロノナッツの巣のエスカトスに舞台を移して、本格的な冒険を繰り広げることになる。 冒険に先立って防御・接近・発射・魔法・回復など5つの職業の一つを選択することができる。

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それぞれの職業は、使用武器が違うので職業別に互いに異なるメリットやデメリットとボーナス能力値を持つようになる。例えば、近接型のウォーリアーは武器に長剣を扱う。この職業は、高い攻撃力を持つ反面、防御力が弱く、攻撃力にボーナス能力値が与えられる。

創世記戦4は、主要クエスト与えられる際、画面を埋め尽くしたNPCとパートナーキャラクターのイラストをもとに対話形式で進行する。ここで途中カットシーンが挿入されて、ストーリーの展開に力を発揮した姿を確認することができる。

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クロノナッツの冒険は、エスカトスの中央に位置し、羅針盤を通じて可能となる。これにより、ユーザーが最初に冒険を開始する場所は、「陽炎峡谷」エリアとなる。陽炎渓谷は、レベル10程度までキャラクターを育成することができる序盤地域だ。

エスカトスと陽炎峡谷などを通じて確認した「創世記伝4」のグラフィックスの品質は、通常レベルと評することができそうだ。最近発売されたMMORPG「黒い砂漠」のようなハイクォリティなグラフィックには程遠い。ただし、個性的な様々なイラストを見る楽しみは相当である。

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陽炎の谷間に入ると「創世記伝4」ならではの独特の戦闘システムである「群陣システム」を体験できる。群陣システムは、アルカナ(キャラクター)を仲間に迎え、5人の英雄で戦闘を行うスタイルで、フォーメーションを構成し戦闘を行うシステムである。

このシステムは、リアルタイムアクションとターン制の戦闘を組み合わせた面で、高いスコアを与えることができるが、この二つの戦闘システムが中核となる楽しみや迫力を戦略性に生かすことができず、光が落ちている印象を受けた。

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各キャラクターは、一般的な攻撃、スキル攻撃、特殊攻撃などの3つの攻撃スキルを使用できる。戦闘中は一般攻撃を除いて、スキル攻撃と特殊攻撃はユーザー自身が直接操作しなければならない。

円滑な戦闘のためには、5人のキャラクターが保有している10個のスキルをクールタイムごとに継続的に詠唱する必要があり、いずれかのモンスターを集中攻撃したり、体力が消費した味方を戦闘から支援する際もいちいち操作を行う必要があり、長時間の戦闘が疲労感を感じさせる面もあった。

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アルカナコレクションは、「創世記伝4」の要素として位置づられるものとみられる。アルカナは、コモン<オンコモン<レア<エピック<レジェンドなどで評価が分かれる。イアンとノエルは「パートナー」であり、ゲーム序盤の仲間は「ゲスト」という別の評価も存在する。

評価に応じて、キャラクターが保有している能力値とスキルはもちろん、群陣効果が違ってくる。
群陣効果はアバターを中心に周辺の6つのフォーメーションに、4種のアルカナをどのように配置することで、与えられる一種のボーナス効果である。

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特に群陣効果を通じて、他のキャラクターを組み合わせることもできる。ただし、アルカナ別コストが存在し、これを超えない範囲内で群陣を組まなければならない。

今回のテストでは、「創世記伝4」特有のシナリオとイラスト、アルカナ収集など、魅力的な要素を備えたにも関わらず、ゲームの大部分を占める戦闘システムや背景グラフィックの品質が低く、臨場感や没入感を感じるにはやや欠けていた。今回が初めてのCBTであるだけに、次回テストでは、これらの問題点の改善が行われることに期待したい。